【社会心理学論文】婚活男性がお見合いで子供の話をすべきでない理由

男性と女性の受け取り方の違いを考える記事のアイキャッチ

「ところで、子どもは何人くらいが希望ですか?」お見合いでこう聞かれた女性は、心の中で「この人はお断りしよう…」と思っているかもしれません。

この記事では、ある男性のお見合いでの失敗例と、社会心理学でよく引用される論文をもとに、お見合いで子どもの話を避けたほうがいい理由をお伝えします。

健太郎くん、お見合いでの大失敗

婚活男性の健太郎さん(30代前半・仮名)は、結婚相談所での活動を始めたばかり。

これまで2人の方とお見合いをしたのですが、緊張してうまく話せずに惨敗…。相談所の担当者からは、「結婚相談所での活動なので、雑談を盛り上げようと頑張るばかりではなく、結婚観などの話をしてみてもいいのでは?」とアドバイスをもらっています。

今日は3人目の方とのお見合いです。お相手は、30歳前後の女性、逢沢さん(仮名)。プロフィールを見る限りとてもステキな方なので、健太郎さんも気合いが入っています。

お見合いの席は、ホテルのラウンジです。

予定時間の30分前に到着して席の確保を済ませた健太郎さんは、ロビーでお相手の女性の到着を待ちました。何度経験しても、この時間は緊張して、ちょっと手のひらに汗をかいてしまいます。

時間の5分前にやってきたのは、健太郎さんが想像していたよりも、ずっとステキな女性でした。

「これは将来を考えたいお相手だ!」と直感した健太郎さん。どんな話をしようか、頭がグルグルしながらも、なんとかラウンジの席まで女性をエスコートしました。

ホテルのラウンジでお見合いをする男女のイメージ画像

ホットコーヒーを注文して、ひととおりの自己紹介を終えたふたり。ここまでは、とってもいい調子です。

「絶対に次のデートにつなげたい!」

健太郎さんの思いは募ります。

ひとしきり、いまハマっている趣味の話を終えたとき、ふと会話に間が生まれました。

「あっ、ヤバい。なにか話さないと」

間を持たせようとコーヒーをすすろうとしましたが、カップはすでに空です。10秒の沈黙が怖い…。健太郎さんは焦ります。

「どうしよう、どうしよう…。そうだ、結婚観の話とか担当が言ってたな!」

健太郎さんは、意を決して話し始めました。

「逢沢さんは、結婚したら子供は何人くらい欲しいですか?」 その日の夜、健太郎さんのもとには、残念ながら「交際お断り」の連絡が来たのでした…。

ハットフィールドとクラークの研究

健太郎さん、惜しかった…。いったいなぜ、こうなってしまったのでしょうか。

社会心理学の分野で、よく引用される論文があります。ハットフィールドとクラークの研究(1989)で、かなり古い論文です。とても人気のある研究である一方で、実験の手法に問題があるのではないかと指摘されたりもするのですが、婚活の参考になるのでご紹介したいと思います。

実験の方法は次のとおりです。

大学生が、ほかの大学生(異性)に近づいて、次の3つのセリフのうち1つを尋ねます。

  1. 私とデートしてくれませんか?(デート)
  2. 今夜、私のアパートに来てくれませんか?(アパート)
  3. 今夜、一緒に寝てくれませんか?(ベッド)

この3つに「Yes」と答えた人が、男女それぞれ何%いたかを集計します。

結果は、次の表のようになりました。

デート アパート ベッド
男性 50% 69% 75%
女性 56% 6% 0%

実に身も蓋もない結果です。男性はベッドへの誘いにすぐに乗る。女性はベッドへの誘いには絶対に乗らない。

その後、いくつかの類似研究があり(Tappé, Bensman, Hayashi, Hatfield 2013)、この結果には疑問も投げかけられているのですが、共通していえることが2つあります。

  • 男性は女性よりも性的な誘いに乗りやすい(=女性は誘いに警戒して反応する)
  • 女性に対しては、ベッドへの誘いはデートへの誘いよりも、成功率が圧倒的に低い

子どもの話がNGな理由

ベッドの話をしてはいけない

つまり、健太郎さんの失敗は、子どもの話を持ち出してしまったことだったのです。

子どもの話は、イコール、セックスを連想させます。

女性にしてみると、知り合ったばかりの男性に将来の子どものことを聞かれるのは、ベッドに誘われているのと同じような印象を受けるのです。

よかれと思って聞いた、「結婚したら子供は何人くらい欲しいですか?」という質問。相手の女性には、「私とセックスしてもらえますか?」と聞こえてしまったかもしれませんね。

かくして、「女性に対しては、ベッドへの誘いはデートへの誘いよりも成功率が圧倒的に低い」の法則どおり、健太郎さんはお断りされてしまったのです。

子ども希望の話は婚活でとても重要なテーマですが、女性とある程度親密になるまでは、触れないほうが無難です。

お見合いの目的

お見合いの最大の目的は、次にもう一度会ってもらうことです。

結婚相談所での婚活では、お見合いのあとは仮交際へと進みます。仮交際は、カジュアルなデートということです。カジュアルなデートへのお誘いなら、女性も了承しやすいのです。

お見合いでお断りされてしまっては、あなたの魅力が伝わることもありませんし、もちろん結婚にも行き着けませんよね。

「仮交際に進むにはどうしたらいいか」を中心に考えると、いい結果が出やすくなります。

自分の発言をお相手がどう受け取るか、という想像力はもちろん大切です。でもそれ以前に、そもそも男性と女性とでは受け取り方・感じ方に違いがある、と知っておくことが大切ですね。

あなたのご縁がうまくいきますように。

オンラインお見合いのコツについては別の記事がありますので、参考にしてください。

関連記事結婚相談所のオンラインお見合い術|男性がライバルに差を付ける5つのコツ

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