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IBJは2024年4月に
2023年版成婚白を発表しました。
男性の年収と結婚について
踏み込んだデータが出ています。
とても参考になるのですが、
そこには罠も潜んでいて…。
もくじ
成婚白書とは？
大手結婚相談所連盟を主宰する株式会社IBJは、婚活業界で唯一東証プライム市場に上場している上場企業です。当社俺婚はIBJの正規加盟店として、地元岡山県倉敷市はもちろん、オンラインで全国の婚活をサポートをしています。
IBJは毎年4月頃に成婚白書という資料を発表してくれています。
成婚白書には、前年1年間にIBJ加盟の結婚相談所から成婚した会員の情報を集積したデータや分析が記載されています。
今年も、2024年4月15日に2023年版の成婚白書が発表されました。
昨年よりもデータ数が充実し、49ページもの大作になっています。
婚活業界としては大変に貴重な資料で、よく公開してくれているものだと感心するもので、婚活中の方にもかなり参考になる資料です。
兆ボリュームになっていますので、俺婚ブログでは記事を分割して解説していきます。
前回の記事では、婚活と政治について考えました。
今回は、男性の年収と結婚についてです。
皆さん非常に興味がある分野なのですが…、データには大きな罠がありますので注意してください。
第1回記事
【2024最新】IBJ成婚白書｜なぜ少子化対策は婚活者を救わないのか
第2回記事
思い込んだら危険！男性の年収と結婚の真実｜平均の罠に騙されるな！
第3回記事
大激論！結婚相談所では女性も年収公開すべき？成婚率が上がるって本当？
第4回記事
攻略不可能！？婚活男性は年齢×年収のハードルを越えられるか
第5回記事
男性の婚活は西高東低？住んでる場所で大違い！あなたの婚活の有利・不利
第6回記事
低身長でお悩みの男性必読｜結婚相談所会員男性の身長と婚活の実態
第7回記事
お酒が飲めない人は婚活が圧倒的不利！？ 解決策が万葉集に書いてありました
みんなの年収はどのくらい？
相談所会員の年収が高すぎて驚愕！
このデータ、ほんとうに出して大丈夫なのか…？
20代で600万円、50代は1000万円！
高すぎて驚愕です。
世の中こんなに年収が高いんでしょうか…。
このデータを素直に見たら、とても自分なんか結婚相談所で結婚できそうにないと思ってしまいますよね。
でも、大丈夫。落ち着いてください。
私は日々、いろんな男性のプロフィールを読んでいますが、ここまで年収が高い実感はとてもありません。なんだか不思議な数字に思えるんです。
岡山県のデータを考える
全国のデータに岡山県在住の会員のデータを加えたものがこちらです。
岡山県の全男性会員を独自に調査しました。
その結果、岡山県では平均値で500万円程度、中央値で450万円程度となり、上記の表の通りとなります。
全国平均と比べると30代で150万円、40代,50代で250万円ほどの差があります。
岡山県の中央値データは私の実感とかなり近い数字になっています。
岡山は地方都市とは言え、なんでこんなに差があるのだ？
平均値の罠を考える
平均値は小学校で習う計算方法で、おそらくもっとも最初に習い、もっともメジャーな統計処理手法です。
エクセルで毎日average関数を使っている人も多いのではないでしょうか。
平均値と聞くと、全体の一番代表的な数字とか、全体で一番ありがちな数字という感覚になりますが、実際は違います。
平均値は正規分布（棒グラフにすると富士山のような分布）には向いています。
しかし、実際の年収は、そんな分布はしていません。
年収は平均値で見るのには全く向いていないデータなんですね。
非常に分かりやすく解説した記事がありますので、詳細はこちらをお読みください。
「平均値」に潜む罠（1） | 日経クロステック（xTECH）
年収の平均値なんて数字が出てきたら、疑って見ることが大切
年収と夫婦の年齢差
身も蓋もないデータ
男性が気になるデータと言えば、年収と、結婚相手の年齢なのだ
実に身も蓋もないデータなのですが、本当にIBJの成婚白書に載っています。
こんなデータ公開しちゃって大丈夫なんでしょうか？（笑
このグラフは横軸が男性の年収［万円］で、縦軸が成婚相手との年齢差です。上に行くほどマイナス、つまり女性の方が若いことを示しています。
年収が高い男性は若い女性と結婚している。
と、読めますよね。
しかし、年収が高いと若い女性と結婚できると読むのは正しいのか？
男性の年収と女性の若さが交換なのか？
あなたはこのグラフをどう解釈しますか？
「金持ちは若い子と結婚できるんだ」
「年の差婚するにはカネがないとね」
「男の年収と女の若さが交換されてるのか」
という解釈も出来ると思いますが、実際はどうなのでしょうか？
年齢によって年齢差の感覚が違う
これもまた平均なんだけど、こういう風に見たらどうだろう…？
33歳で年収1200万円稼いでいる男性。
すごく高収入ですね！
この男性が28歳女性と5歳差婚。
35歳で400万円稼いでいる男性。
一般的な年収よりやや高いくらいです。
この男性が33歳女性と2歳差婚。
55歳で年収2100万円稼いでいる男性。
会社経営とか資産収入があるのでしょうか。
この男性が47歳女性と8歳年の差婚。
こうしてみると、世の中でごく一般的にありそうなカップルに思えます。
年収は歳を重ねると伸びていく傾向がありますよね。
20代より50代の方が収入が高いことのほうが多いはずです。
そして、20代にとっての3歳差と、50代にとっての3歳差はまったく意味が違います。
年収と成婚相手との年の差のグラフは、これを意味しているだけの可能性もありますよね。
グラフで見るとキツいけど、実例で考えたら普通な気がするのだ。
結局、どこまで行っても平均の数字は参考までなのよね。だって…
俺婚代表の夫婦は16歳差です。
上のグラフ通りなら、16歳差はグラフの範囲を遙かに突き抜けて、男性の年収4000万円くらいですよね。
もちろん、この記事を書いている私は年収4000万円もありません。
人それぞれ、夫婦それぞれなんです。
ただ、平均してみたら、こんな傾向があるよ、ということです。
データの正しい使い方
ではこういうデータはどう使えばいいのでしょうか？
それは、
「あまりにも平均とかけ離れた婚活をしたら、苦労するよ」という戒めです。
たとえば、
43歳男性。年収400万円。希望の相手は30歳、できれば20代です。
とか、
38歳女性。希望の相手は同い年で年収1000万円以上です。
とかですね。
データはどんな人にお見合い申込みしようかなと迷うときの基準くらいに考えるといいかもなのだ。
婚活に本当に大切なこと
ずっと数字の話をしてきたけど、最後にこれだけは言わせてほしい。
婚活サービスを利用する際、最初に目にするものはなんでしょう？
それはプロフィールシート、つまり相手の情報、データです。
結婚相談所、マッチングアプリ、婚活パーティーなど、形態は異なれど、共通してこのプロフィールシートが重要視されています。
プロフィールに記載された内容が、出会いの第一歩となるわけですが、ここで注意すべき点があります。
「ほどほどに」情報を見ることが肝心です。
特に数字に表される情報に囚われすぎないようにしましょう。
私たちは日常生活の中で、自然と数字に価値を見出すことが多いですね。
学校の偏差値、企業の財務状況など、数値を見て判断することが一般的です。
学生時代はテストの点数で評価され、社会人になっても仕事の成績や数字で評価されることが多いです。
リーダーとして部下を持つようになると、今度は自分が部下に点数をつける立場になるかもしれません。
しかし、家族や友人を数値で評価することはまずないはずです。
にもかかわらず、婚活を始めるとついつい相手の年収や年齢、学歴など数値的な情報に目が向けられがちです。
相手を数値で評価するということは、逆に自分も同じように評価されることを意味しています。
婚活がそういうものだと割り切ることもできますが、それには何となく寂しさや辛さを感じるものです。
精神的に非常に強い人であれば、数値だけの婚活を乗り切ることができるかもしれませんが、そういう人はごく少数です。
婚活サービスは、本来は素敵な出会いを提供するためのツールです。
この場所が「買い物をする場」と錯覚してしまうと、自分もまた「売り物」として扱われることになります。
相手を商品として見てしまう人は、自分自身も同じように商品にされることに合意していることになります。
そして、人として扱われていない現実に気づいた時、心はもう疲れ切ってしまっています。
相手も自分も、人間であり、物ではありません。
婚活での一つ一つの出会いに感謝し、相手の人間性に敬意を表して関わることが大切です。
相手を尊重することは、結果として自分自身を尊重することにもつながるのです。
現実問題として、プロフのデータで成婚しやすい、しにくいがどうしてもあるけど、それは参考程度にして、目の前の相手と向き合っていきましょう。
データが気になる方は、まず当社の成婚難易度診断を使ってみて下さい。
実際に結婚相談所で婚活をした場合、自分はどのくらい有利なのか、不利なのか、気になりますよね。
当社では、入会前に婚活の難易度がわかる『成婚難易度診断』をLINEのお友だち限定でご提供しております。
まずは、結婚相談所での活動の有利・不利を判断して、婚活戦略を考えましょう！
