丙午の迷信を知ってますか?
約60年前、迷信を信じた人たちが
避妊や中絶で子どもを諦めました。
鼻で笑ってしまうような迷信ですが、
ひょっとして現代の我々も
次の世代に笑われるかもしれません。
あなたは大丈夫でしょうか?
もくじ
恐怖の迷信! 丙午(ひのえうま)
出生数が25%減った年があった!
よくニュースに出てくるのですが、出生数が大きく減ってきています。
最新の2023年の出生数は、727,277人でした。
自分が生まれた年の出生数はご存知でしょうか?
私は、1983年なので、1,508,687人です。
なんと現在は私の生まれ年の半分以下の出生になってしまっています。
では、どのくらいの勢いで減っているのでしょうか?
2016年から2023年までは、毎年3%〜5%の減です。
毎年5%減は、会社の売上ならもう潰れてるのでは…。
ところがかつて、なんと25%減の年がありました。
この矢印の部分、明らかに変な動きをしていますよね。
これが悪名高い【丙午(ひのえうま)】の年です。
丙午迷信と影響
「干支は何ですか?」ってよく聞きますよね。
私の場合はいのしし年生まれなので、そのまま「イノシシです」と答えますが、本当は間違いです。
本来、干支は十干十二支のこと。
イノシシは十二支の方だけを答えたことになります。
なので、私の場合は十干をいれて、「癸亥(みずのとい)」と答えるのが正解です。
十干十二支は全部で60種類ありますので、60年で一回りします。
これをお祝いするのが還暦(暦が一回りして還ってきた)です。
誰もが聞いたことのある有名な十干十二支は『甲子(きのえね)』ですね。
阪神タイガースの本拠地である甲子園の名前の由来になっています。
丙午(ひのえうま)も十干十二支の一つです。
60年に1回、丙午が回ってくることになります。
丙午には笑えない迷信があるんです。
「丙午(ひのえうま)年の生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める」という迷信がある。
江戸時代の初期から「丙午の年には火災が多い」という迷信があった。
そこへ恋人に会いたい一心で放火事件を起こし火刑に処されたとされる少女、八百屋お七の事件が起きた。
お七は丙午の生まれだとされたことから、丙午の迷信は女性の結婚に関する迷信に変化して広まって行ったとされる。
(wikipediaより一部改変)
この迷信は昭和になっても依然根強く、1965年(昭和40年)の証券恐慌(昭和40年不況)の影響もあり、1966年(昭和41年)の出生率は前年に比べて25%下がった。子供をもうけるのを避けたり妊娠中絶を行ったりした夫婦が地方や農村部を中心に多く、出生数は他の年に比べて極端に少なくなった。
(Wikipediaより一部改変)
丙午年の生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮めるんだってさ。
とんでもない迷信なのだ。
どうなる!? 2026年丙午
前回が1966年ということは、そこから一回りした2026年が丙午の年です。
また1966年の様に迷信によって子どもの数が減るのでしょうか?
いやいや、さすがにもう迷信を信じる人はいないのでしょうか?
さすがにもう21世紀も4分の1終わるのに、こんな迷信は馬鹿馬鹿しいでしょ。
私は、ごく普通に何の影響も無いと思います。
これで出生が減るようなら、日本は世界の笑いものになってしまいますね。
笑えない! 情報の影響力
明治の丙午と昭和の丙午の違いとは
丙午の迷信は江戸の初期からということですから、昔はもっと影響が大きかったのでしょうか?
昔の人ほど、こういう迷信を信じていそうじゃないですか?
ところが、そうでもなさそうなんです。
1966年の丙午の前は1906年の丙午です。
これをそれぞれ昭和の丙午、明治の丙午としましょう。
昭和の丙午は出生数が対前年比マイナス25%でした。
では、明治の丙午は?
なんと、たったのマイナス4%です。
明治の丙午は昭和に比べれば遙かに軽傷でした。
なぜ明治より昭和の方が迷信を信じたか
ではなぜ、明治の時代よりも昭和の方が、人々はこんな迷信を信じてしまったのでしょうか?
2つの仮説が挙げられます。
【仮説】
1. 明治より昭和の方が、避妊,中絶の技術が発達したため
2. 明治より昭和の方が、情報の伝達力が上がったため
1906年は明治39年。
江戸時代が終わってまだ40年ほどです。
前年の1905年には日露戦争が終結し、日本は勝利に湧き上がっていた時代でしょう。
当然ながら、この時代にはまだ庶民の医学的な知識も乏しく、避妊具も普及していませんでした。
(国産コンドームの第一号は1909年のことでした。相模ゴム工業株式会社 コンドームの歴史)
丙午の迷信を知っていたとしても、庶民は技術的に妊娠・出生が避けられなかったと考えられます。
昭和になると、避妊具も普及し、人工妊娠中絶も一般的になっていたため、意識的に出生を避けられたと考えられます。
こちらの方が強い影響があったとみていいでしょう。
じつは、昭和の丙午で出生数が25%も減少した背景に、女性週刊誌が広く読まれていたことが女性の妊娠・出産行動に影響をおよぼしたという説があるようです。
昭和の丙午、昭和41年にはラジオや雑誌が普及していました。
雑誌の記事になった丙午の迷信は圧倒的な伝播力で全国に伝わりました。
その特集は、講談社が出していた女性週刊誌「ヤングレディ」65年1月25日号に載った。
「60年に1度の危険」「来年赤ちゃんを産むあなたに警告します!」「丙午の赤ちゃんを産んだらたいへん」――
「ひのえうま」の到来まで1年。マスコミに関連記事が登場しはじめていたが、多くは啓蒙的な内容だった。前回1906年まれの女性たちが迷信を笑いとばすといった企画も散見される。
そんななかで、この記事はかなり露骨だ。来年生まれる子が女児なら「その子は一生、丙午という烙印(らくいん)を背負って、生きてゆかねばなりません」。
特集はそう前置きしたうえで「ひのえうま」をめぐる議論を紹介し、話題は「男女の産み分け法」に至る。「産んだらたいへん」の見出しは新聞広告にも躍った。
(横浜市会議員 行田朝仁氏のブログより引用)
馬鹿馬鹿しすぎて笑えるのだ
いや、現代も似たようなもんだ…
もはや毎年が丙午状態の現代社会
2016年から2023年まで…。
▲3%, ▲3%, ▲3%, ▲6%, ▲3%, ▲3%, ▲5%, ▲6%
結果、2023年の出生数は2015年から28%減となりました。
もはや、毎年が丙午のレベルで減っています。
情報に踊らされると一生損する…
昭和の丙午で週刊誌が果たした役割を、現在はSNSが担っているのではないでしょうか?
我々婚活業界でも、SNSの影響は甚大です。
婚活失敗話、酷い目に遭った話、若い女性の性の換金…。
結婚相手に酷い目に遭わされた話、毎日の愚痴…。
X, Instagram, YouTubeで、面白おかしいけど真実かどうかもわからない話が飛び交っています。
こういった情報が、本来であれば結婚できていたはずの人を独身のままにしてしまっていることはないでしょうか?
これは丙午の迷信を信じて出生を減らした昭和の人たちと同じ現象ではないでしょうか。
私は結婚相談所をやってはいますが、全ての人が結婚すべき、全ての人が子どもを持つべきとは思いません。
ただ、結婚したい人がちゃんと結婚できるように、結婚した方が幸せになれる人が間違って独身の道を選んで不幸にならないようにしたいと思っています。
意味不明な情報に踊らされて、一生を棒に振らないようにしてほしいです。
結婚生活のある人生を目指すなら
結婚相談所の会員さんは、みなさん結婚を目指している方です。
この人たちはもう大丈夫。
あとは婚活を頑張るだけですし、私たちも仲人としてしっかりサポートしていきます。
問題は、結婚すべきかどうか迷っている人、結婚なんてろくな物じゃ無いと思い込んでいる人、婚活すると酷い目に遭うと思い込んでいる人…。
こういう人たちにどう思い直して貰うかなのです。
昭和の丙午で、迷信に流された人が大量にいたように、ポジティブな情報はネガティブな情報に負けます。
これは人類永遠に覆ることは無いでしょう。
令和の丙午はきっと起こりません。もう丙午の迷信には情報のリアリティがないからです。
しかし、結婚したら不幸になる、婚活すると酷い目に遭うというリアリティの出せる情報は、どんどん拡散していきます。
まだしばらくは、毎年が丙午という時代が続きそうです。
私は婚活のプロとして、このブログやYouTubeでの発信を通じて、少しでもポジティブ情報をお届けできるように務めていきます。
また、少しでも安心・安全に、そして効率いい婚活が求められる現在、結婚相談所は古くて新しいベストの婚活方法だと確信しています。
結婚を目指す方が、ちゃんと夫婦生活のある人生を歩めるように、サポート力を更に磨いていきます!
いまあなたに必要な決意!
大量の情報に溢れている現在だからこそ、意味不明な情報に流されて、一生を棒に振ることがないように、決意が求められます!
「俺、結婚します」という決意です。
ネガティブな情報を頭から消して、自分の信じる道でしっかり努力していくしかありません。
「俺、結婚した方が良いのかな?」というあなたの直感はきっと正解です。
夫婦で生きる幸せな未来を探しましょう。
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