婚期を逃した自分。
いざ婚活を始めようにも
世間の若い夫婦を見ると
なんだか気後れしてしまう…。
なにか晩婚にもメリットはないの!?
もくじ
結婚は早いほうが良いけれど
多くの人が結婚する年齢
いったい世の中の人は何歳くらいで結婚してるんでしょうか?
これはシンプルで、統計を見れば答えが書いてあります。
男性の初婚年齢のピークは27歳。
ここ、テストに出ます。
初婚年齢について詳しくは別の記事にまとめていますのでご一読ください。
ちなみに女性は26歳なのだ。
年齢と成婚率の関係
婚活はやはり世間のピークが過ぎてからが活動開始する人が多いので30歳くらいからがボリュームゾーンになります。
では、婚活での成婚のしやすさと年齢はどのような関係になっているのでしょうか。
日本最大手の結婚相談所連盟IBJの発表している成婚白書によると、このグラフのようになります。
女性は20代後半、男性は30代前半が成婚しやすさのピークです。
年齢と成婚しやすさの関係についてはこちらの記事に詳しくまとめています。
バッチリ婚期を逃した
この記事を書いている私自身も、バッチリ婚期を逃した一人です。
20代後半から婚活はしていましたが、なんだかんだとズルズル先延ばしをしていました。
結局、結婚したのはもう40歳が見えていた39歳の時。
いまの妻に出会えたのは人生最大の幸運でしたが、正直に言えば、もっと早く結婚していれば…という思いもあります。
なにしろ40歳と30歳では体力・気力が違います。
結婚はやっぱり体力が要ります。
結婚式をするのでも負荷が結構あります。
他人同士で共同生活を始めるのも最初は精神的にも肉体的にも大変です。
ましてや子どもができたら、最初は夜を徹してのお世話です。
本当に若いときの体力は神様が子育てのために与えてくれたプレゼントだったんだと実感します。
よくある話で、居酒屋で年上の人と飲んでると、「結婚は早いほうが良いぞ」なんて説教されることがあります。
私も何度となく「結婚は早いほうが良い」アドバイスを頂いてきました。
自分自身が結婚した今だから分かりますが、まじで結婚は早いほうがいいです(笑)
まさか自分が「結婚は早いほうが良い説教おじさん」になる日が来るとは思いませんでした。
でもほんとうに違うんですよね。気力体力。
ついでにもう一つ、よく言われれる理由があります。
それは自分自身の第二の人生について…。
26歳で結婚して28歳で子どもができたとすると、子どもが大学を卒業するのは自分が50歳の時。
一方で41歳で結婚して43歳で子どもができたとすると、子どもが大学を卒業するのは65歳の時。
50歳からできることと、65歳からできること。
全く違うであろう事は想像に難くありません。
【結婚は早いほうが良いと言われる理由】
・早いほうが結婚しやすい
・若いときの気力体力が新婚生活に有利
・第二の人生が充実する
しかし、いろいろと人それぞれに事情があって晩婚になってしまうのはやむを得ないこと…。
晩婚には何のメリットもないのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
大変なことは多いですが、晩婚にも有利な点があるんです。
結婚相談所の会員さんや私の友人を見ていて感じる、晩婚のメリットをお伝えします。
晩婚にもメリットがある
全然違うおカネ事情
晩婚のメリットはズバリ、おカネです。
最近は事情も変わってきましたが、まだまだ多くの方は年齢を重ねるほどお給料が上がっていくと思います。
25歳より30歳、30歳より40歳の方が毎月の収入は多いですよね。
毎月の収入が多いことは結婚生活にとって大きなプラス要因です。
新婚生活は何かと物いりです。
収入が多ければ、例えばファミリーカーを買うのでも、30歳カップルより40歳カップルの方がグレードの高いものを選べるでしょう。
長持ちもするでしょうし、安全性能も高い、運転がしやすかったり、サポート機能が色々付いていますよね。
若いときより減った体力の分を道具で補えるわけです。
家電だって、ちょっと贅沢をして乾燥機能付き洗濯機を選べば、洗濯物を干す手間が省けます。
時間も手間もお金をかけることで節約できるというわけです。
20代の結婚と40代の結婚では収入の違いから、生活レベルも全く別のものになるでしょう。
しかし、この記事で主張したい晩婚のメリットは収入が多いということではありません。
それよりももっと大きなメリットがあるのです。
子育てに必要なおカネ
子育てにどれくらいお金がかかるでしょうか?
世の中、とくに保険会社さんなんかがいう数字は少し大げさすぎるなと感じるのですが、参考にご紹介したいと思います。
子育てのお金いくらかかる?何にかかる?わかりやすく解説!-学資保険の豆知識
こちらのフコク生命の記事によると、
【必要となる子育てのお金】
0歳〜中学校卒業まで、約1,900万円
1年あたり126万円、毎月10万5千円、
高校卒業まで、約530万円
1年あたり177万円、毎月14万7千円、
大学卒業まで、約830万円
1年あたり207万円、毎月17万2千円
私もいま子育てしていますが、こんなにかかっていないです。(笑)
毎月10万円もかかってたら我が家は破産してます。
あくまでも参考に。
でも、少なくとも毎月10万円があればひとまず安心って事ですよね。
晩婚の人にとって、この10万円って…?
晩婚カップルは金のなる木を持っている
晩婚なら子育てが実質無料!?
旧NISA制度では毎年のつみたて投資額上限は年間40万円でした。
毎月3万3千円です。
これが2024年から新NISA制度にかわり、年間120万円、毎月10万円に増額されました。
いま40歳の人が働き始めた段階ではNISA制度なんてなかったですが、節税メリットがなかったとしても、それなりの積み立てをしていたらどうだったでしょうか。
ちょっとシミュレーションしてみましょう。
【シミュレーションルール】
・23歳から毎月3万3千円を積み立て投資する。
・積立額は1年ごとに1千円積み増す。
・投資利回りは年5%とし複利運用する。
こんな積み立て投資をしていくと、
40歳のときには1,278万円になってます。
毎月3万3千円から初めて、結構貯まりますね。
さて、この1,278万円、この時点で追加の資金投入を止めたとしても、毎年5%のペースで増えていってくれます。
毎月いくらくらい増えると思いますか?
毎月5万3千円増えるのだ。
夫婦それぞれが、投資資産だけで毎月5万3千円増えるなら、2人合計で10万6千円。
なんと、おカネがおカネを生んで、毎月10万円プラスです。
子育て資金で必要だった10万円が手に入ってるじゃないですか!
晩婚カップルは金のなる木を持っている!
晩婚カップルは3人で働いているようなもの
103万円の壁って聞いたことがあるでしょうか?
年収が103万円以下であれば所得税や住民税の対象外となり、配偶者の社会保険にも加入できます。
この額をちょっとでも越えてしまうと、その分だけ働き損みたいになってしまうんですね。
それが103万円の壁なんて言われます。
年収103万円は毎月8万5千円ほど。
「子育て中なので時間にゆとりのあるパートで働きます」と言って稼ぐ額ってこのくらいなんです。
なんと、上で説明した投資の利益10万6千円よりも少ないです。
つまり、晩婚カップルは3人で働いているようなものです。
「夫」「妻」「お金」が働けるので、子育てにもゆとりができますね!
晩婚でも大丈夫。それなりにメリットもあります。
一方で、早婚カップルはどうでしょうか。
仮に25歳で出産したとして…
40歳までにかかる教育費は948万円です。
もし晩婚だったら、40歳までに投資していた金額は893万円です。
つまり、晩婚の人が投資に回したおカネをほとんどそのまま子どもの教育費に使っていることになります。
投資の利益は元本に対して発生するので、投資額が小さいと、金のなる木に実る果実も小さくなってしまいます。
おカネの面だけ見れば、晩婚にも充分メリットがあるのです。
デメリットも一応解説
晩婚最高じゃないかと思われたかもしれませんが、お金の面でもいいことばかりではありません。
もし家やマンションを買うとしたら…?
30歳から35年ローンなら65歳の定年年齢で完済ですから、ゆとりがありそうです。
一方で、40歳から35年ローンだと75歳で完済です。
果たして住宅ローンを借り入れできるのでしょうか?
頭金をしっかり出してしまうと、資産が減りますから上のシミュレーションも成り立たなくなります。
50歳くらいから給料の増加が止まったり、なんなら減少してしまうことも多いですよね。
晩婚だと、ちょうど子どもが小学校高学年。
これから必要なお金の増える時期に入ります。
50歳、60歳では体調を崩して働けなくなる可能性も高くなってきます。
さらに、自分やお相手の両親はどうでしょうか?
子どもが高校受験、大学受験をするころに80歳、90歳になってきます。
両親の介護、介護施設の手配…大丈夫でしょうか。
結局、いつ結婚すればいいの?
この記事ではお金の面を中心に、晩婚でも問題ないよ、というお話をしてきました。
他にも、夫婦が精神的にも成熟して安定感があること、人生経験が多いので子どもの教育にもプラスになる事、同級生たちが子育ての先輩になるので情報がたくさん得られることなどがメリットとしてあげられます。
晩婚には晩婚の良いところがありますから、自信を持って婚活して頂きたいと思います。
じゃあ、いつの結婚がいちばん正解なのか?
正解なんてないですよね。
結婚相談所の人間として多くのカップルを見ていると、結局、結婚のタイミングなんて頭で考えて決めることじゃないと思っています。
私たち仲人は「ご縁」という言葉をよく使うのですが、本当に人生は「縁」です。
いつどんな結婚相手に巡り会うか、どんな友人に恵まれるか、どんな職場に恵まれるか、すべて縁です。
行動しなければ縁を引き寄せることはできませんが、いつ・どんな縁に恵まれるかは、まったくわかりません。
早婚でも、標準的でも、晩婚でも、どれも気にする必要は無いと思います。
ご縁のあるときが結婚のタイミングです。
そして、待っていてもやってくる縁はありません。
たくさん行動している人にだけいい縁はやってくるものです。
積極的に自分で行動して、縁をつかみに行きましょう。